【食品業界】景気や市場動向は?業界の特徴を理解しよう

2018.03.23企業研究・業界研究
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食品業界は、他の産業と比較して景気や経済の影響を受けにくく、安定している市場といわれています。なぜなら、私たちが毎日の食事で口にしている食べ物は、食品業界から小売店などを通じて届けられており、社会においても大切な産業だからです。

そこで今回は、食品業界の景気や市場動向についてご紹介します。就職活動の業界研究に役立ててください。

さまざまな業種が存在する食品業界

食品業界の範囲は幅広く、食品を製造する「メーカー」、食品の流通を担う「食品卸」、食品を消費者に届けるスーパーなどの「小売店」も食品業界です。

なかでもメーカーは「食品原料」「加工食品」「飲料」などに分類されており、食品原料は調理に欠かせない油・調味料、加工食品は冷凍食品・パン・菓子、飲料は清涼飲料水・コーヒー・ビールなど、アルコールを含む飲み物を扱います。

食品業界の市場動向や景気について

食品業界の市場動向ですが、食品の値上げが続いた時期には、一時的に食品業界の規模がやや伸び悩みました。しかし、平成27年までの過去10年間の推移を見ると、緩やかではありますが全体的に成長を続けています。

とはいえ、今後は日本国内の人口減少に伴い、業界全体が縮小する可能性も否めません。そのため、食品業界は海外へのさらなる進出を視野に入れ、大手食品メーカー各社がさまざまな取り組みを検討しています。また、安全な食を求める消費者のニーズに応えることも重要視しており、世界最高水準で食品の安全性を維持する動きにも注目が集まっています。

食品業界の景気は?

食品は私たちの生活を根本的に支えているものであり、食品業界の景気も比較的安定しています。また、業界のシェアを大手食品メーカーが独占している、という状況ではなく食品業界に関わるすべてのメーカーや企業が、それぞれ高い業績を維持しているのです。

ちなみに、食品業界に勤めている方の平均年収は約570万円と比較的高めで、給与面から見ても景気に左右されにくいことが分かるでしょう。

食品業界のキャリアプランは?

食品業界にはさまざまな職種があるため、同じ業界内でも仕事内容が大きく変わります。具体的にはどのような職種があるのでしょうか。みなさんが今後のキャリアプランを考える際に、ぜひ参考にしてください。

食品業界には、食品の企画を行う「マーケティング」や「商品企画」という仕事があります。新しい商品の企画に携わり、消費者の手に届く出発点にある一方で、商品が販売されたあとは消費者のニーズに応えるための改善も行います。

企画された食品を実際に生産しているのは、「生産」や「開発」の部門です。衛生管理が徹底された食品工場で、消費者が安心して口にできる食品を生み出します。特に、商品開発や研究では理系出身者が活躍しており、安全かつ生産性が高いシステムの構築に携わっています。

他にも、消費者へ商品の情報を届ける「広告宣伝」や「営業」「広報」、消費者からの問い合わせやクレームに応じる「お客さま相談センター」の仕事も大切です。食品業界は消費者にとって身近な存在である分、クレーム対応をはじめとした業務の重要性も高い傾向にあります。

職種もさまざまな食品業界でキャリアプランを考える際には、ご自身の適性や希望する職種など、各方面から見極めていきましょう。

おわりに

他の産業と比較しても、市場動向が安定している食品業界。今後は国内の人口減少に伴う市場規模の縮小を懸念し、多くの企業で海外展開を視野に入れた戦略がはじまっているため、ますます期待が持てるでしょう。

また、食品業界にはさまざまな職種があることから、キャリアプランの自由度も高いといえます。自身の適性と職種を照らし合わせながら、就職先を検討してください。

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