【航空・鉄道業界】に就職するには?それぞれの年収や転勤について
2018.01.23企業研究・業界研究人々のライフラインとして利用されている飛行機と電車。展開規模の大きさからからそれぞれの業界は、就職先としても一定の人気を保っています。今回は、航空業界・鉄道業界に就職するための一般的な方法、年収や転勤についての情報についてご紹介します。
航空業界・鉄道業界に興味をお持ちの方は参考にしてください。
航空・鉄道業界に就職するには
航空業界
航空業界の代表的な職種は、総合事務職、総合技術職、客室乗務職、パイロットなどです。客室乗務職以外の職種は、大学卒以上の最終学歴を条件としている航空会社が大半で、それぞれの職種で採用されるためには、さらに各社の試験を通過する必要があります。
大手航空会社の場合、毎年採用試験が実施されているため、各社の応募条件をまず確認しましょう。
鉄道業界
多くの大手鉄道会社で採用されやすい方は、大卒以上の最終学歴を持つ人材です。一方、車掌や運転士といった現場で働く「現業職」と呼称されている職種については、高卒の人材を採用するケースも多くあります。
基本的には、専攻していた学部や学科は採用に関係ありません。航空業界と同様に、採用前には鉄道会社ごとに採用試験が実施され、運転士として活躍するためには、国家試験や特別な訓練などをクリアする必要があります。
年収は?
航空業界
大手航空会社を例とすると、全体的な平均年収は750万円程度。とりわけ年収が高い総合職は、平均して1000万円を超える年収を獲得しています。キャリアを積むほど最終学歴による収入の差が大きくなっていく傾向があるようです。キャリアの中で年収が最も高くなる50~54歳のタイミングでは、大学卒と高校卒に400万円程度の年収格差が生じます。
鉄道業界
鉄道業界全体の平均年収は720万円程度と、航空業界との開きはありません。しかし、航空業界と比較すると圧倒的に事業者数が多い鉄道業界では、事業者の規模感や地域によって、収入には大きな格差が存在します。
極めて規模の小さい事業者では、年収が300万円を下回る例もあるようです。また、JRよりも各私鉄事業者の方が比較的年収が高い傾向があります。
転勤はあるの?
航空業界
航空業界では、職種にかかわらず転勤がよく起こり、パイロットや客室乗務職の転勤はとりわけ多いようです。旅客機のアテンドや操縦に関わる職種だけではなく、整備士やエンジニア、そのほか専門職についても、転勤は十分に考えられます。近年は特に、社員を適宜必要な地域に配置する航空会社が増加中です。
また、事業の展開規模の関係上、多くの転勤は引っ越し、単身赴任を伴います。
鉄道業界
鉄道業界でも転勤の可能性は十分にあり、その大半は出世や昇進に関わる転勤です。航空業界の転勤とは違い、鉄道業界の転勤が引っ越し・単身赴任が必要になるほど遠距離になることはほとんどありません。
多くの場合は、同じ事業者内での勤務駅変更など、自宅から1時間程度で通勤できる範囲内での異動が行われます。広いエリアで展開している鉄道事業者の場合は、転勤を避けたい求職者に対して「エリア限定職」の採用区分を設けているケースもあるようです。
おわりに
航空業界、鉄道業界ともに、就職のためには大学卒が基本的な条件といえます。平均年収はどちらの業界もさほど違いはありませんが、航空業界に比べて規模の小さい事業者が多い鉄道業界では、応募企業の年収についてあらかじめ情報を集めておくことが賢明でしょう。
一方、転勤が遠距離になることが少ない鉄道業界は、居住地を頻繁に変えたくない方にとっては魅力的かもしれません。どちらも交通に関わる業界ですが、労働環境にはいくつかの相違点が見受けられます。ご自身に合っている業界がどちらなのか、よく検討するようにしましょう。
株式会社ジェイック
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