【飲食業界】就職後の給料は?市場動向や特徴の理解を深めよう
2018.03.23企業研究・業界研究レストランやファーストフード店はもちろん、気軽に購入できるお弁当やお惣菜など、食事を通して楽しいひとときを提供している飲食業界。そんな飲食業界への憧れを持ち、就職を希望している方も多いでしょう。そこで今回は、飲食業界の市場動向や特徴、給料、キャリアプランなどについてご紹介します。
飲食業界の市場動向
飲食業界の規模は2005年から現在にかけて徐々に成長しつつあります。しかし、飲食業界の全体が景気の影響を受けやすいという特徴を持っているため、2009年からの4年間ほどは伸び悩んでいました。というのもこの時期、国内では原材料価格や電気料金が上昇しており、消費者が消費を控えていたため、飲食業界も影響を受けたのです。
その後の景気回復に伴い、ふたたび飲食業界の市場規模は増加に転じています。これから先の飲食業界は、国内の人口減少により業界全体が縮小傾向にあるため、新規参入を含む飲食各社の競争の激化が進むでしょう。
産業別の特徴について
飲食業界の主な産業として、レストランやファーストフード店など、消費者が外で食事をする「外食業」と、惣菜店やコンビニ、スーパーで消費者が食品を購入し、家や職場で食事をする「中食業」があります。
外食業の大手は、ファミリーレストラン各店舗が代表的でしょう。チェーン店でありながらも、高級志向からカジュアル志向まで、個性的なサービスを展開しています。また、大手牛丼チェーン店各社は、食材の値上げなどの影響を受けながらも、厳しい価格競争に挑戦しています。
その一方で、共働き世帯や高齢者人口の増加から、中食業のニーズが高まっています。自宅で行う調理の手間が省けることに加え、リーズナブルな価格であっても味や見た目にこだわったサービスが提供されているのです。このような品質の向上は、消費者の満足度につながるため、今後もさらに注目を集める業種でしょう。
飲食業界の給料
飲食業界の平均年収は約475万円で、他の業界と比べて年収がやや低い傾向にあります。さらに、飲食業界はある程度の体力も求められるため、飲食業界に勤める平均年齢が36.9歳と若い傾向です。
飲食業界の平均年収だけ見ると、驚くほど低いわけではありません。しかし、実際の労働時間を加味して検討することをおすすめします。特に、マネージャーや店長クラスの負担は大きく、長時間労働の見直しや改善が必要でしょう。
現在では、大手企業を中心に完全週休2日制や、1日の勤務時間を決めるなどの対策を徹底しており、従業員が働きやすい環境を目指す企業も増えています。
飲食業界のキャリアプランについて
飲食業界のキャリアプランとしては、就職した企業でキャリアアップを目指すか、独立開業という選択肢があります。
飲食業界には、「店長」「エリアマネージャー」「企画」「営業」「メニュー開発」「マーケティング」といった職種があります。はじめは店舗業務からスタートし、基本的なスキルを身につけながらステップアップするのが一般的です。
その一方で、就職後にある程度のスキルを身につけたら、独立開業するという道もあります。飲食業界は他の業界と比べて、独立開業を目指す方が非常に多く、将来どのようになりたいかの道筋も立てやすいのではないでしょうか。独立を目指す場合には、基本的な店舗業務はもちろん、採用や人材教育までも含めた店舗経営のスキルが必要です。
おわりに
今回は、飲食業界の動向や給料、キャリアプランについてご紹介しました。
飲食業界では最終的な独立を目指しながら店舗で働き、ご自身の経験やスキルを身につけている方が多くいます。今後の飲食業界の規模は縮小傾向にあるものの、共働き世帯や高齢者人口の増加から中食業のニーズが高まっているため、就職先の選択肢の1つとして考えてはいかがでしょうか。
株式会社ジェイック
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