不動産業界へ就職!今後の動向と求められる人材とは
2018.03.23企業研究・業界研究土地や家、ビルなどの建築に深く携わる不動産業界。
一言で「不動産」といっても賃貸や分譲、建売や注文住宅、建物の管理など様々な業態があります。
今回は、「何となく興味は持っているけれど職種や実際の業務内容まではわからない」という方に、不動産業界の特徴などを紹介していきたいと思います。
低金利政策で上向き?オリンピックも後押し
不動産業界の規模は2008年から2011年頃までは減少傾向にありました。しかし、2012年のアベノミクスなどによって現在は上向きになっており、増税前の駆け込み需要などからマンションや住宅建築の売上もかなり好調になりました。
また、日本銀行の金融緩和によって金利も過去最低水準まで下がったため、住宅購入や不動産投資などの資産運用も活発になってきていることも上向きの要因といえます。
さらには2020年に開催予定の東京オリンピックの影響で、東京都心での再開発やビル需要も高まってきており、東京オリンピックまでの不動産業界の規模は上昇傾向にあるのです。
そんな中、近年不動産業界の海外事業への進出も活発になってきており、様々な企業が欧米や中国、インドネシア、ベトナムなどのアジア圏にも進出しています。
今後の国内での動向を考えると、不動産業界は東京オリンピック後厳しい状態になっていくことが予想されており、さらに海外進出が活発になっていくと思われます。
業界の特徴
景気に左右されやすい
不動産業界は景気によって市場が左右されやすい傾向にあります。現状としては東京オリンピックの特需もあってか拡大傾向にありますが、2008年に起きたリーマンショックや2011年の東日本大震災の頃の業界は停滞していて相場価格も大きく下落していました。
繁忙期が集中
不動産業界の一般的な繁忙期は2〜3月に集中しており、その時期にはやはり残業が多く、さらに休日を取ることもなかなか難しくなってしまうということがあります。
多種多様のビジネスモデル
一言で不動産業界といっても業界内での事業は多種多様です。
マンションや商業施設、オフィスビルなど規模の大きい開発を行う「開発事業(デベロッパー)」、住宅やオフィスなどを企業・個人に貸し出す「仲介事業」、建物のオーナーからの依頼で清掃やメンテナンスを代行で行う「管理事業」、土地や住宅などの一戸建てを販売している「販売事業」など様々な業態があり、業態ごとの強みと特徴がはっきりと分かれています。
仕事内容
営業
営業は販売仲介、賃貸仲介、法人営業などに分かれます。
不動産業界では営業職が最も多いとされており、「宅地建物取引士」という国家資格を取得することで資格手当をつけてもらえる企業が多く存在しています。
管理
ビルやマンション、アパートなどの建物のオーナーの管理業務を代行して行う職種です。
清掃や建物の修繕対応はもちろんのこと、家賃不払いなどのトラブルの対応など幅広い業務を行っています。
企画開発
土地を用意して、マンションやアパート、商業施設やオフィスビルなど、その土地をどのような形で運用していくべきか企画し収益や相場の将来性を考え、しっかり計画を出して開発に取り組む職種です。
先輩の声
不動産業界はかなり好調でしばらくはこの傾向が続きそうですね!しかし、エリアや扱うもの(住宅なのかオフィスなのか)で状況がかわってくるかもしれないので、志望する時には企業がどのような物件を持っているかも確認してみると企業選びの指標になりそうですね。
おわりに
不動産業界について理解していただけたでしょうか。2020年頃までには東京オリンピックによる需要やリニア新幹線の計画もあり、まだまだ国内での規模の拡大が期待されます。
しかし、少子化問題もありオリンピック終了後や今後、国内だけでなく海外進出もしっかりと目を向けていかなければならないのが不動産業界です。
業界の動向や業務内容もしっかりと理解して就職活動に役立ててくださいね!
株式会社ジェイック
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