【ブライダル業界】市場の動向は?現状の課題や就職後の将来性

2018.01.23企業研究・業界研究
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就活生からも依然として人気の高いブライダル業界。華やかなイメージのある業界ですが、仕事内容はなかなかハードで、本気度が高くなければ仕事を続けていくことは難しいイメージが持たれています。今回は、そんなブライダル業界の現状や将来についてご紹介します。

ブライダル業界とは?

ブライダル業界とは、挙式サービスにまつわる業界を指します。挙式する場所によって、ホテル系・ゲストハウス系・レストラン系に分かれます。

ブライダル業界は華やかなイメージがある業界です。しかし、実際の業務ではクライアントの都合に合わせて残業をしたり、人手不足のときに担当外の業務(会場の片付けや皿洗いなど)を任されたりと、見えないところで苦労する側面もあります。

そのため、働き始めてから就職前に持っていた華やかなイメージとのギャップを感じてしまう方も少なくありません。また、休日や祝日にもっとも業務が忙しくなるため、カレンダー通りに働く家族や友人とはやや予定を合わせにくくなります。

とはいえ、ブライダル業界は人を喜ばせる仕事をしたいと考える方が非常に多く、新卒採用における就職先としても根強い人気を誇っている業界です。

ハウスウエディングの単価は上昇傾向

社会における婚姻件数そのものは減っていますが、ブライダル業界の市場規模は、年々大きくなっているという現状です。その理由は、晩婚化が進んだことにより、結婚式に高い費用を掛けられる方が増え、市場の成長につながっているからだと考えられています。

また、ハウスウエディングが流行したとも理由の1つでしょう。ハウスウエディングとは、一軒家や洋館を貸し切って行う結婚式を指します。結婚式総額の全国平均は約250万円ですが、ハウスウエディングの場合は約320万円。これらの要因から、婚姻数は減少しているにもかかわらず、ブライダル業界は現在も好調を維持しています。

ただし、好調とはいっても数年前に比べて伸び率が鈍化していることは事実です。また、今後さらに伸びとどまる可能性も捨てきれないため、楽観視はできません。

業界の課題

今後のブライダル業界の課題は、年々挙式の数そのものが少なくなっている点です。全体的に結婚をする方が減ったことや、結婚式を挙げない方が増えたことで、挙式の回数自体は減少傾向にあります。

このように挙式数が減っている中で売上を維持するために、業界全体では1件あたりの単価を上げることを考えています。なるべく多くの方に、盛大で高価格な結婚式を挙げてもらおうというのです。

将来性には不安な面も

現状は好調をキープしているブライダル業界ですが、今後の動向には不安な面もあります。社会全体で少子化が進んでいるため、挙式数が再び増加するとは考えにくく、将来は市場が衰退してしまうことも考えられるためです。

また、企業によって大きく明暗が分かれるという側面もあります。人気の低いブライダル会社が価格を下げてもなかなか挙式数を増やせない一方で、人気の高い会社は金額を維持したままで多くのお客さんを呼び込んでいます。ブライダル業界への就職を考えているのであれば、企業ごとの状況を確認しておきましょう。

その際は、説明会などで年間の施行件数を尋ねたり、実際に大安の日に式場に行ってみたりすると、状況を把握しやすくなります。

おわりに

やや仕事内容がハードなブライダル業界ですが、華やかなイメージややりがいのある仕事内容から、志望者の多い業界となっています。昨今では婚姻数や挙式数の減少から、衰退が心配されるような印象を持たれがちですが、市場としては現在も成長中です。

ただし、これから市場が縮小していく可能性も踏まえて、就職先を検討しておくと良いでしょう。

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